宇都宮市教育センターでは,本市教育の充実を図るため,学校教育を取り巻く今日的な課題や,児童生徒,保護者,教職員等の教育的ニーズに対する専門的な支援を行う教育機関として,「相談」「研修」「情報教育」「調査研究」の4つの機能から事業を展開し,課題の解決や支援の充実等に努めてまいります。
〇「相談」では
教育センター内の相談室で,就学や不登校などの悩みや不安に対して相談を実施し,解決に向けた的確な対応に努めてまいります。
不登校対策の推進では,「とらいあんぐる」や「まちかどの学校」及び令和5年4月に開設した「U@りんくす」などの適応支援教室において,多くの活動プログラムを設けて,学校復帰や社会的自立に向けた支援を行ってまいります。また,魅力にあふれ安心して過ごせる学校を目指し,きめ細かな学級経営や課題の早期発見・早期対応などに取り組むとともに,教職員の指導力向上や組織的な対応力の強化を図り,学校と地域・関係機関等連携しながら,児童生徒一人一人の状況に応じた支援の充実に努めてまいります。
特別支援教育の推進では,特別な配慮を必要とする児童生徒一人一人が自らの力を最大限に発揮し,自信と意欲をもって学校生活を送ることができるよう,インクルーシブ教育システム構築に向けて支援の充実に努めてまいります。
〇「研修」では
教職員が自己研鑽に努め,高い指導力と専門性を身に着けるとともに,教職員一人一人に応じた資質・能力の向上を図るための体系的な研修を実施するなど,授業力や学校経営力の向上を図る取組を進めてまいります。
〇「情報教育」では
「宇都宮市学校デジタル化推進基本計画」に基づき,GIGAスクール構想や学校のデジタル環境の整備など,学校DXを推進するため,ICT支援員をはじめとする学校現場を支える組織的な支援体制の構築や,学校内の通信ネットワーク回線の増強に取り組み,児童生徒の個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実や教職員の働き方改革の推進に努めてまいります。
〇「調査研究」では
本市小・中学校教育をめぐる今日的な課題に関する調査研究を実施するとともに,教育関連資料や情報の提供等を通じて,学校や教職員の主体的な研究活動に対する支援を行ってまいります。
特に令和6年度の重点的な取組内容は次のとおりです。
① 不登校対策の推進
・Q-U・WEBQUの結果等の活用による不登校未然防止対策の推進
・別室登校支援等の充実
・適応支援教室等における個々の状態に応じた支援の充実
② 特別支援教育の推進
・かがやきルームにおける地域学校園内等の連携した支援体制の構築や,
通級指導教室のサテライト校の設置など,個に応じた支援の充実
・特別支援教育担当教職員の指導力や学級経営力の向上
③ 教職員研修の充実
・自らのキャリアマネジメントを意識した主体的・計画的な資質・能力の向上
・不登校対応力や特別支援教育の視点を踏まえた指導力の向上など,
今日的な課題に対応した研修の充実
④ 情報教育の推進
・児童生徒が自律的に判断して行動することを重視した教育を各教科等において
取り組むなどのデジタルシティズンシップ教育の充実
宇都宮市教育センター
所長 飯田 高広